私が小学校6年生の時の修学旅行では、その前日に阪神タイガースが球団史上初の日本一に輝いたことで、お祭りムード一色だった。風呂場では全員で六甲おろしの大合唱となり、ビールかけならぬ、お湯かけを行った。奈良の小学校でもそんな盛り上がりだったので、大阪や兵庫の盛り上がりはもっと凄かったのだろう。
私は今でこそ阪神ファンだが、当時は阪神にはあまり興味がなく、実は六甲おろしもあまり知らなかった(笑)。とりあえずその場は口パクで凌いだのだった。私は幼い頃から祖父の影響で近鉄ファンになり、よく日生球場や藤井寺球場、そして南海の本拠地である大阪球場に連れて行ってもらった。祖父に初めて買ってもらった鈴木啓示選手の「草魂」のサインボールは、少年時代の一番の宝物だった。ちなみに草魂は、「踏まれても踏まれても立ち上がる雑草の魂」を表現した造語である。
多くの野球好きの子供がプロ野球選手を目指すのに対して、私はあいにく運動神経が鈍いこともあって、データ収集と分析に明け暮れた。最初は毎日、新聞の野球欄のスクラップから始め、そして様々なデータの算出方法を研究した。当時はネットがなかったので、書店や図書館に通った。
ちなみに打率は安打÷打数だが、打数と打席数は異なる。四死球やエラーは打数には入らないが、三振は入る。また防御率は自責点÷投球回数だが、自責点の定義が中々難しい。エラーが絡んだ時や、前の投手が残した得点圏のランナーは自責点にはならない。
少年時代からデータ収集と分析に励んだことで、文系ながらデータ分析が得意になった。この経験は、古紙ジャーナルで使用する資料作りや、最近再燃してきた競馬にも活かされている。
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