
「名字由来net」というサイトがある。自分の名字が全国に何人いるか、どの県や地域に多いか、同じ名字の有名人一覧や、名字の由来、家紋一覧等が掲載されている。
それによると、本願という名字は全国に110人いるが、有名人はゼロ、由来は不明、家紋も不明とのことだった。意外と多いと感じたが、110人のうち90人は大阪府泉佐野市在住で、他には大阪府富田林市・埼玉県深谷市・京都市西京区・奈良県奈良市に、いずれも10人未満が在住だという結果が出た。ちなみに私の祖父・父は大阪府泉佐野市生まれで、私は千葉で生まれたが、本籍は少し前まで大阪府泉佐野市だった。この本願という名字の8割以上が泉佐野なので、ここがルーツだと言える。
ちなみに本願寺は親鸞が開いた浄土真宗が祖で、南無阿弥陀仏の念仏を唱えると、阿弥陀如来の慈悲によってあるがままの自分の運命を受け入れ、救われるというもの。親鸞から伝わる本願寺は西本願寺、対抗勢力として江戸時代に建てられたのが東本願寺である。
遡ると戦国時代、本願寺の一大勢力を警戒して、何回も総力を挙げて壊滅させようとしたのが織田信長で、一向宗・石山本願寺を11年間、執拗に攻め続けた。抵抗し続けた本願寺だったが、各地の味方勢力も破れ、仏法存続のために信長と和議を結んだ。第11代顕如は石山本願寺を退去して紀伊に移り、さらに和泉の願泉寺を経て、豊臣秀吉の寺地寄進を受けて大坂へと移った。
この和泉国は現在の泉佐野市と重なる。亡くなった祖父に名前のルーツを聞くと、「明治になって名字がなかったから、適当に付けたのだろう」と話していた。しかしこれらの歴史的背景を見ると、本願寺宗徒の生き残りだった可能性が高い。
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