▼791号で今年開設(予定を含む)の古紙ヤード(ベーラーなどの設備を保有する回収基地)は全国で24ヵ所と報道したが、その後の調査で北海道・東北で2ヵ所、近畿で3ヵ所が確認され、これらを合計すると30ヵ所前後にのぼる見通し。全国に1,600ヵ所の古紙ヤードがあるが、大半は専業者(古紙問屋)によるもの。商社とメーカー系の古紙ヤードは62ヵ所だった。ヤード数からみた両方の合計シェアは4%にすぎない。廃棄物系は商社・メーカー系よりさらに少ないので専業系のシェアは90%を超えているわけだ。
▼今年の新設ヤードも大半が専業系だ。ただ回収をみると状況は違ってくる。とくに事業者(スーパーなど)から排出される段ボールは廃棄物業者がパッカー車で集めて古紙問屋に持ち込んでいる。事業系段ボールの7割前後が廃棄物業者によって回収されたものだ。
▼こうした回収と選別・加工の機能分離は古布にもみられる。古繊維業者は古布を自ら回収することはほとんどない。回収は行政回収、集団回収、ちり紙交換などに依存しており、いったん古紙問屋に持ち込まれる。古繊維業者は選別・加工、あるいは輸出業者であるわけだ。排出先の主力が段ボールは事業所、古布は家庭という違いがあるけれど。
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