2023年5月22日 オピニオン » 1525号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 徳島市の人口は24万8千人。四国一の大河・吉野川を中心に、市内を大小138の川が流れる。市街地の背後には眉山があり、眺望もよくて市のシンボル的な存在。そして何といっても有名なのは阿波踊りである。お盆の4日間に開催される阿波踊り祭りには、以前は内外から100万人が訪れていた。

▼この徳島市が全国的に注目を集めている。徳島市は5月15日から、家庭ごみの「燃やせるごみ」の名称を、「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」に変更することを発表したのだ。最初に聞いた時は冗談かと思ったが、そういった意見もかなり多いという。「分かりやすい」「面白い」という肯定的な意見と、「長い」「呼びにくい」「ふざけている」という否定的な意見に分かれている。

▼徳島市の調査によると、「燃えるごみ」の中に紙類が35.7%入っている。そこには紙おむつが9.4%、その他紙くずが10.1%入っているが、他はリサイクルできる紙類で、これが16.2%ある。21年の家庭系の燃えるごみ量が4万1千トンなので、概算で6700トンがリサイクルできる計算。同様に事業系ごみにもリサイクルできる紙類が3400トン含まれる。名称変更で市民が分別を頑張るのか注目したい。

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