▼12月積み輸出価格は中部が非公開、関東が不成立になった。いずれも国内建値と比べて輸出価格が極端に安い、発表すると市場が混乱しかねないというのが主たる理由だ。指標価格になってきた両組合の輸出価格が2ヵ月連続で発表中止という、異常な事態になっている。
▼ただ九州の業者によると、「赤字輸出になっても輸出は行うし、価格も積極的に発表する。そうすることで仕入れ価格の下げを急ぎたい」と。また国内製紙も「指標となる輸出価格に対応しながら国内価格も上げてきた。その指標価格が大幅に下がったからといって発表しないという姿勢には疑問がある」。
▼別項のように中国の10月輸入数量は減るどころか、大きく増えていた。古紙はコンテナ船での輸送なので、欧米品は日本品より納期が遅れる。9月に成約し、船積みされたものが入荷したためとみられ、買い控えやキャンセルなどの影響は11月の輸入に現れそうだ。ただ古紙と同様に急落したペッボトルの10月輸入をみると、やはり減っていない。ペットボトルは日本からの輸入量が国別でもトップ。ペットボトルは便乗下げで、古紙はそうではないといえるのかどうか。仮に11月の中国輸入が余り減っていないとあの大騒ぎは?
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]