▼昨10月、古紙価格が暴落した時、船積み後や船が出港したあとに契約がキャンセルされるケースが多々あって、日本の商社でも対応に追われた。LC(信用状)を受け取ってから買い付けたり、船積みしている場合は問題ないが、LCを受け取る前に船積みしてしまったあと、キャンセルの嵐に巻き込まれた場合も。この場合、輸入業者から代金を回収できず、かなりの損出を出した商社もあったようだ。9月頃まで商社間でも玉(古紙)の取り合いでLCを受け取る前に、つまり先に先に船積みしていたことで損出拡大につながった。
▼ある程度の信頼関係ができると、その都度、契約書を交わさなくなったり、輸出業者はLCを受け取らないで輸入業者に船積みしたりする。信頼関係に対するこうしたあいまいさが、異常事態になると問題点を噴出させる。一方的に契約を破棄してきた中国側(現地商社やメーカー)を非難することもできるが日本側にも油断があったのでないか。
▼国際ビジネスには大きなリスクがあるということを昨秋、身をもって経験したわけだが、なにも国際ビジネスだけでなく日本の商慣行にもあいまいな部分が多々ある。例えば遡り値下げや値上げ(値下げや値上げの時期を遡って実施する)などはその一例だろう。
2025年02月03日
コラム「虎視」
本紙正月号に掲載した「政令市+東京23区のDX推進状況」の調査では、各市区の見解が様々で興味深かった。東京23[...]
2025年01月27日
コラム「虎視」
グラフィック用紙の内需減少に底が見えない。今年も6.3%減の見通しで、コロナ禍前から3分の2の規模まで縮小。段[...]
2025年01月27日
ちょっとブレイク
大阪・関西万博は25年4月13日から10月13日までの半年間、開催される。USJや大阪市ごみ焼却場にほど近い、[...]
2024年12月23日
コラム「虎視」
2024年は古紙業界のM&Aが大幅に加速した1年だった。現在の輸出価格は中位安定で推移しているが、今後古紙回収[...]