▼古紙再生促進センターの調査によると、昨1-11月累計の回収量、消費量はともに1.6%、0.7%のマイナス成長になった。年間でのマイナス成長は必死で、回収量が15年ぶり、消費量は7年ぶり。両者ともマイナス成長に転落したのは92~93年にかけて。
▼当時の古紙価格は段ボールが14~18円、新聞が14~18円、雑誌が8~13円。いずれも上値は92年で下値は93年。関東地区の工場着値で問屋店頭価格はこれより1、2円安かった。現在は段ボール15~18円、新聞17円、雑誌13円。92年の価格水準に近い。同年をピークに古紙価格は2002年後半まで10年にわたって右肩下がりの相場が続く。
▼92年のマイナス成長は右肩下がりの相場に移行するきっかけになったが、今回はどうか。当時と現在の最大の違いは古紙の貿易。前年の91年には85万トンの輸入が実施され、この輸入記録は今日まで破られていない。当時は輸入の時代だったが、現在は400万トン足らずの古紙が輸出される、輸出の時代だ。貿易環境の違いや中国市場の世界への影響力をみると、昨年のマイナス成長をきっかけに、右肩下がりの相場がだらだらと続くとは考えにくい。転機は早晩やってくる?
2024年07月15日
コラム「虎視」
RKBオンラインによると、衆院議員の全465人のうち102人が「父母や祖父母、または三親等内の親族に国会議員が[...]
2024年07月08日
コラム「虎視」
いつの時代でも人の気持ちを動かすのは熱量だ。それは仕事でもプライベートでも同じで、良い商品を作りたい、良いサー[...]
2024年07月01日
コラム「虎視」
6月中旬にカンボジアを訪問した。東南アジアの様々な国を訪問してきたが、カンボジアは今回が初めて。カンボジアでホ[...]
2024年06月24日
コラム「虎視」
円安にも関わらず、輸入紙の影響を最も受けているのが家庭紙だ。海外メーカーは日本市場を戦略的な販路と位置づける。[...]