
2018年に放映されたNHK大河ドラマの「西郷どん」は、初回視聴率で西高東低の格差が生じたという。これは薩長史観の違いによるものではないかと歴史家の磯田道史氏は指摘している。いわゆる「勝者が歴史をつくる」との史観は、東西で相反する反応を引き起こす。こうした感性は、現代の競争社会でも引き継がれているのかも知れない。
▼古紙業界でも精力的に商圏を拡げる西の問屋に対して、関東の問屋は防戦一方に染まる。製紙メーカーによる大手問屋を優遇する調達方針も拍車をかけてきた。関東エリアの問屋の間でも、これを脅威とみるか好機とみるかは置かれた立場で印象は分かれるようだ。基本的には協調路線で生き残りを図ろうと試みてきたのだが、変化という視点を避けてこなかっただろうか。
▼業界団体である組合が、中小企業の団結と過度な競争を避ける主旨で結成されてきた。だが、市場収縮期を迎えたとき、その役割は定義し直す必要に迫られる。タクシー最大手の日本交通の川鍋一郎会長は、業界団体の長も務めながら、再編も主導してきた。同社は関係会社23社、業務提携36社と全国でタクシー7千台を擁する組織である。アプリやDXも取り入れ、成長が止まった市場で新たな協調の姿を示した好例だろう。
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