▼全国に1,700ヵ所以上の古紙ヤードがあり、こうしたヤードを運営する企業数はおよそ千百社に達する。今年、回収量が2,050万トンまで減少すると、1ヵ所当たりの古紙回収量は1万2,000トン。月にして1,000トン。
▼一口に古紙ヤードといっても①一般の回収古紙のみを扱うオープン型②回収古紙から機密書類までを扱うオープンとクローズの併設型③古紙だけでなく古紙以外の再生資源物全般を扱う総合型④回収古紙は少なく産業系古紙をもっぱら扱うーなど、様々な形態がある。また回収規模もベーラーを2台から3台保有し、月5,000トン以上も扱う大型ヤードがあれば、月1,000トンに達しない小型ヤードもある。また自ら集めるだけでなく、仲間買いの多い業者もあり、仕入れ形態も多様だ。
▼ただいえることは中国市場の存在感が大きくなり、扱う古紙の何割かを輸出する業者が増えた。また国内回収にとらわれず、中国に進出する問屋や商社も増えてきた。集めた古紙は中国の製紙メーカーに販売する。海外ヤードといえば、かっては米国で集めて日本に持ち込むというようなスタイルだった。しかし、肝心の日本に需要がなくなり、米国の日本ヤードも売り先が中国などに変わった。海外ヤードの進出の狙いや形態も時代とともに変わる。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]