2022年10月17日 オピニオン » 1496号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 先日、九州商組の青年部である紙藍会に招かれて講演を行った。久しぶりの兄弟ダブル講演で、私本願兄は「日本の古紙市場の変化」、本願弟は「プラスチック資源循環システムの現状と今後の方向性について」という題目だった。今号の「将来的に日本は古紙輸入国になるか?」というテーマは、この講演で話した内容をアレンジしたものである。

▼80~90年代の日本は、まだ古紙回収率が40%~50%台だった。90年代に社会問題となった古紙余剰の時期でも、回収率は50%台前半で推移していた。昨年の中国の古紙回収率が51.3%なので、日本の91~96年当時の回収率とほぼ同じである。しかし日本が当時は古紙余剰で苦しめられたのとは対照的に、中国は慢性的な古紙不足に陥っている。この差が何かと言うと、パッケージとしての入超・出超の差である。

▼現在の日本は、輸入のパッケージとして入ってきて段ボール古紙として排出されているものが、推定で年150~200万トンある。これが段ボール古紙の回収量と回収率を底上げしている。一方で中国は、パッケージとして出ていく段ボール古紙の量が、年1500~2000万トンあると言われている。この構造が、古紙が余るか不足するかの差となって表れている。

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