3月21日をもって新型コロナウィルスの感染防止措置が解除され、コロナ後の「新常態」ともいえる経済環境に面している。古紙問屋から聞こえるのは、深刻な発生減という嘆きに近い声だ。関東商組32社の4月の入荷量は3年前に比べ、段ボールで3%減、新聞で34%減、雑誌で14%減、裾物三品合わせて11%減った。
▼コロナ禍が変えたのは、感染対策を理由にデジタル化を加速させ、それを習慣にしてしまったことだ。約1万人が働く東京都庁では16年度に年間2億枚のコピー用紙を使用していた。「都政改革」の一環として17年度から都庁のペーパーレスを開始。さらに20年から50%削減という高い目標を掲げ、進捗状況を見える化することで畳みかけた。21年度には9千万枚まで減らし、55%削減を達成している。
▼都が徹底していたのは、紙の総量規制まで設けたことだ。各局で調達できる紙の上限を設定し、年度途中で50%超過した局は購入を原則禁止するなど進捗を細かく管理。一方で、仕事の質の向上を実感してもらえる配慮も施し、質が下がったと答えた職員は約1割に留まった。今後さらに70%削減を目指すという。耳の痛い話であるが、不可逆的な流れであり他自治体や企業全般にも拡がるであろう。
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]
2025年03月24日
コラム「虎視」
この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟[...]