2022年5月23日 オピニオン » 1476号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 紙媒体の雑誌・書籍は17年連続で減少の一途をたどっているが、電子媒体は毎年二桁の増加率を見せている。21年は紙媒体が対前年比1.3%減、電子媒体は同18.6%増(いずれも金額ベース)と明暗が分かれた。コロナ禍の巣ごもり需要が一巡し、今後は更に電子化が進むと思われる。

▼コロナ禍で学校教育の助け船となったのが、オンライン授業とタブレットだった。奈良市ではコロナ前から既に公立の全小学校・中学校に配布し、使い方を生徒・教師が分かっていたので、オンライン授業への切替は比較的スムーズに行われた。しかし他県では、コロナ後に慌てて導入したところや、そもそも予算がない自治体もあり、義務教育の進捗状況に差が表われた。

▼一般的な電子出版のメリットとしては、①購入して直ぐに読める、②持ち運びが便利、③保管場所がいらない、④検索等ですぐに見つけることができる、⑤劣化しないー等がある。特に旅行やお出かけの際、電子書籍なら何冊でも持ち運びができる。また保管場所がいらないということや、購入してすぐに読める利便性もある。しかしこれらのことは逆行するが、古紙業界の業界紙を発行する立場として、また個人的な趣向として、本は紙で読みたい派である。

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