
▼昨年の古紙の消費量は10年前の1999年の水準にタイムスリップしてしまった。このため国内製紙は購入枠を大幅にカットし、年間を通じて在庫調整に余念がなかった。今年も消費が昨年と同水準か、さらに減るなら問題はないだろう。ところが少しでも消費が増えてきたり、手持ち在庫が減ってくれば、購入枠を拡げなければならない。これが今年は案外、簡単そうで簡単でないと思われる。
▼というのは一昨年、昨年と2年連続で回収が減った。回収が減ったにもかかわらず、問屋は国内製紙からカットされた分をそっくり輸出に振り向けた。500万トン近くに輸出が昨年、急増した直接の要因は国内製紙の大幅な消費減だった。昨年のように国内が輸出より高ければ輸出玉が容易に国内に還流してくる。しかし今年は国内より遙かに輸出が高い。こうした状況下で輸出枠を減らして国内製紙に振り向ける問屋は少ない。ない袖は振れないわけだ。
▼建値マイナスαが横行した昨春だったが、現行の内外格差をみていると、今春はプラスαが復活してくるだろう。古紙の消費が大幅に減ったにもかかわらず、プラスαなり、建値そのものをアップしないと古紙が買えないという局面を迎えるわけだ。国内製紙としてもこれは初めての経験だ。
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