▼福岡のラジオで古紙の買い取りを促すCMが流れているが、そのCMが多方面で波紋を呼んでいる。CMの内容は、「段ボール、新聞、雑誌を全て13円で買います!無料で引き取りに行きます!」というもの。国内建値が今年の4月から引き上げられたとはいえ、段ボールと新聞が15円、雑誌は14円。現在の輸出価格は段ボールが16.4円、新聞16円、雑誌が14.4円。実際、13円で引き取りに行っても、採算が合わないというのが関係者の一致した見方。このCMはある産廃業者が流しており、今年の5月に古紙ヤードを開設したという。
▼行政の入札でも建値以上の価格が出ているが、2年前は現在よりも顕著だった。国内建値が18円で据え置かれていた当時、プレミアム価格が飛び交って実勢価格は22~25円だったとはいえ、その時の行政の入札価格では30円を超えるものまであった。
▼全体の発生が減っている中、異業種の参入、業界内の過当競争、仕入れ価格の上昇、円高による輸出手取りの減少等のマイナス要因が多くなっている。国内メーカーがメインのある問屋は、「国慶節明けの輸出価格の暴落を願っている。そうすれば仕入れが下がり、競争が沈静化し、異業種も排除できる」という声も。
2024年12月09日
コラム「虎視」
マレーシアの経済発展は目覚ましいが、製紙業の発展も目覚ましいものがある。11年前に訪問した時は、王子グループの[...]
2024年12月02日
コラム「虎視」
働き方改革によって古紙業界ではドライバー不足に陥る懸念があった。時間外労働の上限規制(年間960時間)が敷かれ[...]
2024年12月02日
ちょっとブレイク
母がヒッポファミリークラブという多言語の国際交流クラブに入っていたので、海外からのホームステイを積極的に受け入[...]
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]