▼9月9日から12日の4日間にわたり上海を訪問。現地の古紙回収の動向と中国メーカーの原料調達に対する姿勢を知りたかったため。詳細は追って特集したいが、特に印象深かったのが現地古紙の品質が格段に上がっていたことだ。スーパーなどから発生する段ボール古紙は異物もほとんどなく、見た目も綺麗な状態。国内品は品質で劣るという定説が覆された。全てとは限らないが、確実に国内古紙の品質は改善している。
▼中国のメーカーが購入する現地の段ボール古紙は、工場着値で1,650元から1,830元。価格の幅は購入するメーカーやグレードの違いによる。一方、日本品は2,000元から2,100元超とのことだった。現地品と日本品で350元以上の開きがあったが、実際、品質の向上を目の当たりにすると、その差は縮まっていくのかも知れない。
▼製紙メーカー2社と現地資本の古紙ヤード1カ所を訪れたのだが、古紙に対する考えは3社3様。製紙メーカーの1社、中隆紙業は日本品を安定的に調達し、もう1社の浙江弘安紙業は国内古紙に特化する。古紙ヤードの上海零始廃紙回收有限公司はナインドラゴンやリー&マンの大手メーカーに販売していた。各社の古紙取引先が対照的で興味深かった。乞うご期待を。
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