容器リサイクル法における21年度下期のPETボトル落札結果が発表された。それによると、今年度下期の落札単価はキロ42.9円。上期の7.9円から大幅なアップとなっている。ちなみに20年度は上期がキロ43.4円、下期が1.8円だった。この2年間の値動きは、43.4円→1.8円→7.9円→42.9円となり、特に上下動が激しかったことが分かる。
▼内需比率が増加しているのは古紙とPETボトルで共通するが、大きく異なるのは回収量の増減。この10年で13%目減りした古紙回収量に対して、PETボトルの回収量はこの10年で26%増加している。ボトルtoボトルによるリサイクルPETの需要は旺盛で、サントリーやコカ・コーラの奪い合いに、キリンや伊藤園も加わっている。
▼ボトルtoボトルの用途は10年前に比べて44倍に増えている。これに危機感を抱くのが、PETトレー等の原料を生産するシートメーカー。コロナ禍でスーパーの売上増と共にプラ容器の需要も増加。各社とも大幅な売上増を記録するが、今後のリサイクルPETボトルの供給面に不安を抱く。事業規模が大きい飲料メーカー、繊維需要のアパレルメーカー、好調のシートメーカー。PETボトル争奪戦が既に始まっている。
2024年05月20日
コラム「虎視」
日本のバブル経済は、85年のプラザ合意が発端。急激な円高で金融緩和政策を始めた結果、企業は資金融資が容易となる[...]
2024年05月13日
コラム「虎視」
創業者の父は「男は自分で進む道を決めるべき」と話していた。自分で決めたこと・話したこと・書いたこと・行動に対し[...]
2024年04月29日
コラム「虎視」
現在は第3次古着ブームである。第1次ブームは70年代で、アメ横を中心に米国製輸入ジーンズ等が人気となった。第2[...]
2024年04月22日
コラム「虎視」
財務省の貿易通関統計によると、日本から古紙パルプの輸出量が急増している。昨年半ばごろから増え始め、直近の24年[...]