
▼十年一昔というが、企業の業績も大きく変わる。レンゴー・大坪清氏が社長に就任したのが2000年6月。翌年にかけて板紙、段ボール市況がどん底に陥り、100年の歴史を持つ同社が創業以来初めて赤字に転落(単独決算)。03年度決算は連結でも29億円の赤字へ。大坪社長にとってここが正念場だったようだ。この苦境をバネに両業界の安定化に手腕を発揮し、自社業績も回復軌道に乗せた。さらに08年のリーマンショックを乗り越え、2010年3月期の決算は連結ベースだが、170億円という過去最高益を出した。
▼このレンゴーが段ボール分野ではシートの薄物化を進めつつある。日本では厚さ5ミリのAフルート段ボールを標準としてきたが、同じ強度を持つ厚さ4ミリのCフルート段ボールに切り替えることで、①原料となる古紙の使用量が減る(中芯原紙の使用量が減る)②容積を20%削減できる③倉庫の保管スペースが拡がるーというわけだ。
▼2012年秋にいわき大王製紙の年産30万トンマシンが稼働するが、同社の新製品の狙いが段ボール原紙の薄物化にあるとすれば、レンゴーは段ボールシートの薄物化を現在、積極的に進めている。紙かシートか、二極化しそうな薄物化の行方に注目したい。
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