
▼紙・板紙生産の累計の伸び率が月を追うごとに低下してきた。1ー6月累計106.9%だったが、1ー9月105.4%、1ー10月104.9%。今年前半の伸び率が高かったのは昨年のリーマンショックの爪痕が大きかったため。この伸び率に昨年の生産量を掛けると今年の紙・板紙生産は2,755万トンと予想される。128万トン増にとどまり、昨年が436万トン減だったので、3割戻しの格好だ。
▼前年に比べて累計で伸びている紙・板紙生産(内訳は紙104.4%、板紙105.7%)だが、唯一、マイナス成長の品種がある。それは新聞用紙で累計が97.9%、3年連続のマイナスだ。ピークは07年の380万トンだったが、今年の予想は338万トン。ピーク時からみて1割強の減少となろう。
▼かって新聞用紙工場といえば洋紙生産の柱であり、王子製紙苫小牧工場を始め洋紙各社の基幹工場だった。しかし、いまや売価の低迷で収益が著しく低下しているだけでなく、数量減が深刻になってきた。新聞用紙の生産が300万トン台に乗ったのは今から23年前の1988年(昭和63年)。電子化のスピードは予想以上に速く、数年先には300万トン割れが現実になる懸念が強まってきた。
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