▼10月は上物の輸出が伸び、5月以来の1万トン台に達した。上物は同一品種でも様々なグレードがあり、輸出価格でもかなりの幅があって分かりにくいが、概ね国内建値より1~2円ほど高い。国内家庭紙メーカーが10月中旬(西日本は11月)から建値を2円アップしたことにより、その差はかなり縮まった格好。
▼しかし夏場を過ぎてからプレミアムを付けている国内家庭紙メーカーが多く、輸出商社からは国内の家庭紙メーカーに売った方が割が良いという話も聞く。原料高・製品安の環境下で、国内家庭紙メーカーは依然、厳しい状況が続く。最近では静岡の家庭紙メーカー2社が廃業を表明、6月には宮崎県の山﨑製紙が倒産している。これだけ廃業・倒産が続けば上物の需給が緩むはずだが、それ以上に発生減が深刻。雑誌として輸出されている量も多い。
▼発生減や仕入れ競争の激化で古紙業者が倒産するケースも増えてきた。東京都板橋区の宮川紙業、千代田区の片岡紙業が相次いで自己破産を申請。負債額はそれぞれ5億円と13億円。宮川紙業は残本、片岡紙業は新聞・雑誌をメインに扱っていたが、いずれも仕入れ量が激減し、資金繰りが悪化したことが原因。この3年間で東京都内だけで7社が廃業した。
2025年05月19日
コラム「虎視」
2012年だったと思うが、近畿商組の懇親会でひと騒動があった。来賓挨拶で山上紙業・山上会長が「製紙メーカーは今[...]
2025年05月12日
コラム「虎視」
古紙回収業者にとって、古紙以外に扱っている3大資源物と言えば、アルミ缶・PETボトル・古着である。この中でもア[...]
2025年05月12日
ちょっとブレイク
今年もメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手は、既に生きる伝説と言われるほどの存在になろうとしている。
[...]
2025年04月28日
コラム「虎視」
昨年11月に紙資源の社長に就任した大津正樹氏と初めて会ったのは中国だった。今から17年前のことで、その時は理文[...]