
▼紙・板紙が輸出入されるだけでなく、紙を消費する人間も国境を越える。日本政府観光局によると昨年の訪日観光客数は過去最高の861万人に達した。また日本での外国人労働者の数も年々増え、厚労省統計では昨年10月の時点で64万人に上ったそうだ。日本の人口は今後10年で440万人減るとの予想だが、流入人口の多さをみれば、紙の消費はさほど減らないとも思えてくる。
▼地方の観光地などに行けば、大挙して押し寄せる中国人観光客を見かけるし、低価格をウリにする小売店や飲食店などは、もはや外国人の従業員なしには成り立たなくなっている。滞在時に家庭紙や消費に伴って使う紙の量も見過ごせないだろう。外国人の購買力・労働力に頼る業種も少なくないが、低迷する紙・板紙の内需においても、一縷の望みではある。
▼米国は就労など社会的条件を整えて、政策的に移民を受け入れてきた。2025年までに4,000万人近く人口が増える見通しで、紙・板紙の消費も下支えしていくとみられる。アジアでは韓国が初めて移民政策を実施。04年から移民を受入れ、昨年までに64万人が移入している。人口規模に直結する市場だけに、流動人口がどれほど影響するかも興味深い。
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