
▼2008年初め、再生紙の偽装問題がきっかけになって、それまでの再生紙ブームの熱が冷めた。この反動から洋紙の中でもとくに印刷・情報用紙(包装用紙も含めて古紙が二七%配合されていた)への古紙配合が減り、パルプ100%品も売れるような時代が来るのでないかと考えていた。
▼日本の製紙産業の特徴はアジアの他国と違って、パルプを自ら生産して紙を作る一貫メーカーが圧倒的に多いことである。その原料であるパルプ材(国産3、輸入7)の昨年の消費量が11.5%増と二桁成長だった。パルプ材の二桁成長はいつ以来だろう。2000年代に入り、マイナス成長とプラスを繰り返し、00年比では10年の消費は18%減と落ち込んでいた。その消費が二桁成長に転じたことは、原料消費で転換点の年といえよう。
▼パルプ材の消費増は一過性でなく、10年を境に伸びが古紙を上回るようになるのでは。逆に言うと、今後の古紙消費が洋紙の生産以上に伸び悩むとみたい。このため回収量が上向けば需給ギャップが拡大し、500万トンを超えることも。もっとも近年は板紙の生産の伸びが紙を大きく上回ってきている。板紙の古紙消費が伸び、紙は低迷するという状況だと、需給ギャップがそれほど拡大しない?
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