
▼本紙915号で製紙大手四社(王子、日本、大王、レンゴーの連結ベース)の2000年代の売上高や営業利益などの推移を調べ、日本の製紙業の現状を浮き彫りにした。03年度から04年度にかけて営業利益が最高だったのが、大王、王子、日本の洋紙大手だった。一方、レンゴーは出遅れ09年度が最高。2000年代の前半は板紙が不調で洋紙が好調だったなどによる。
▼10年度決算は日本と大王が純利益で赤字。製紙大手4社のうち2社が赤字という不況に。大王は1988年、東証一部に再上場して以来初めての赤字だ。同社は1962年(昭和37年)、積極的な設備投資が裏目に出て、会社更生法を申請。しかし65年には更正手続きを終結するスピード回復をみせた。そのため更生会社にかかわらず井川一族が経営の舵を取り続けることになる。日本経済が高度成長期だったことが同社にとって幸運だった。
▼70年代から80年代が大王の飛躍期。二度のオイルショックで他社の設備投資が減速したものの、大王は買収などを含めて逆に積極経営を展開。2000年代に入ると王子、日本が再編・統合で巨大化したため、大きく水をあけられる。大王の影響力が低下傾向にあったところに井川意高会長の突然の辞任となった。
2026年04月20日
コラム「虎視」
2012年に理文造紙・重慶工場を訪問した。重慶は霧の都と呼ばれており、標高が高く湿気があって常に霧が発生してい[...]
2026年04月13日
コラム「虎視」
静脈産業に特化したM&Aやコンサルタントを手掛けるベイニングは、森・濱田松本法律事務所と共著で「循環型社会実現[...]
2026年04月06日
コラム「虎視」
私は1973年(昭和48年)生まれで、いわゆる団塊ジュニア世代。73年と言えば、日本中がオイルショックでパニッ[...]
2026年03月30日
コラム「虎視」
世界広しといえど、古紙の分別回収が浸透している国は、日本と韓国のみである。後進国では、古紙は貴重品なので捨てら[...]