ヤードという言葉を調べてみると、次の意味がある。①庭・中庭、②鉄道の操車場、③自動車の解体施設、④作業場・仕事場。日本ではバックヤードやストックヤードという使い方が多い。ちなみにバックヤードは裏庭や倉庫、ストックヤードは倉庫や保管庫という意味を持つ。
▼1992年4月に創刊した本紙で、古紙ヤードという言葉が最初に登場したのは、同年7月の第14号だった。「変貌する古紙直納業」という連載記事で、「持ち込み増え引き取り減る古紙ヤード、将来は計量・支払の無人化も」という見出しに登場した。その後、90年代後半から次第に新設ヤードの情報を伝えるようになり、日本全国に古紙ヤードがいったい何ヵ所あるかという素朴な疑問に繋がった訳である。
▼世界各国で製紙メーカーの工場をまとめた一覧はあるが、古紙ヤードを国レベルで詳細に調査したのは、本紙だけではないか。他国にない理由は、①調べる組織(公的機関・組合・業界紙等)がない、②メーカーや商社、ブローカー等のバイヤーは教えたくない、③価格の変動や競争で浮沈が激しい、④法整備がないー等が考えられる。欧米でもサプライヤーリストを共有するという考えはなく、企業秘密という認識が強い。
2025年03月17日
コラム「虎視」
シリコンバレー発のGAFAなどの新興企業がもてはやされる陰で、米国の製造業は着実に衰退してきた。製造業付加価値[...]
2025年03月10日
コラム「虎視」
愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたこと[...]
2025年03月03日
コラム「虎視」
丸住製紙が今年3月末で新聞用紙の生産を終了する。花形だった新聞用紙事業は今は昔である。新聞の普及に大きな役割を[...]
2025年02月24日
コラム「虎視」
トランプ大統領の顧問を務めるイーロン・マスクは、南アフリカからカナダを経由して米国に移り住んだ移民の一人である[...]