▼段ボール古紙の輸出価格(関東商組の問屋手取り)が国内建値の15円(問屋店頭、全国一律)を上回ったのが2010年3月。以来、1年10ヵ月にわたって輸出上位(今年10月、建値が17円になるも輸出が上回る)が続いてきたが、11月積みは中部商組と同様、一気に4円前後も国内を下回り、組合輸出は見送りとなった。
▼急落の背景として①ユーロ安、ドル安の進行②欧米の景気低迷による中国輸出の停滞③中国株の下落や経済成長率の鈍化ーなどが挙げられる。段ボールはドル価(CIF)で40ドル以上の落ち込みだが、08年秋のリーマンショック時の大暴落に比べると今回は小暴落といえよう。
▼関心はいつ底を打つか、だろう。冬場は古紙の非発生期となる。世界的に天候不順で古紙の発生が極端に落ち込めば反発するだろうし、天候が良くて古紙の発生が順調なら、さらに価格は下押しするかもしれない。中国国内や欧米の景況だけでなく、天候も左右するだけに古紙の輸出価格の今後を占うのが難しい。また前回は輸出価格が暴落したために、輸出玉が国内に還流したけれど、今回はそうした現象は起こりにくいのでないか。段ボールは逆転したものの、新聞、雑誌は国内と同水準だからだ。
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