品川駅からほど近くに物流博物館があるのをご存じだろうか。元々は1958年に創設した日本通運㈱の通運史料室が基礎となっている。現在の場所には1998年に、物流を社会にアピールすることを目的として、日本唯一の物流博物館がオープンした。
▼日本では江戸時代から水運業が発達したが、陸路の未発達は戦後の1950年台まで続いた。物流整備の遅れを問題視した当時の日本政府は、物流先進国である米国に視察団を派遣。そこでインフラの整備や荷役の機械化・合理化、ターミナル施設の整備が不可欠であることがようやく認識された。現在では、生産地と消費地を結ぶ物流は重要な役割として認識されているが、当時は物流という言葉も概念もなかった。またこの視察団が持ち帰った提言の中に「荷造・包装の改善を図ること。本格的な包装規格の制定や標準化を整備すること」とある。ここから包装革命が起こり、木箱から段ボールへの移行が加速した。
▼現在の物流業界の売上規模は約26兆円で、216万人が従事する。日本の労働人口は約6700万人なので、およそ31人に1人が物流業界で働いていることになる。もちろん古紙業界・製紙業界も物流によって支えられている。
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]