
古紙輸出市況の猛烈な吹き返しに遭ってまもなく10カ月が経つ。昨年のピーク時から3分の1~4分の1まで下がった輸出価格は定着の感すら出てきた。輸出が成長の糧だった古紙業界はこれから変わらざるを得ない。古紙問屋は利益重視の体質へ向かうだろう。一方で信用重視の面も強まり、コンプライアンス対応が不十分だったり、国内販売ルートが弱い業者は生き残りがより厳しくなる。
▼こうした市況は少なくても2、3年続き、長ければ5年との見方もある。長期化する市況下落に耐えるには、体力勝負となる。経営体力を残すためには、いかに効率経営に舵を切り、利益を残すかがカギとなる。人手不足の中で回収コストも上がっていた。利益の取れる仕事から優先的に着手し、不採算の仕事はなるべくそぎ落とす、そんなリストラ策に迫られている。
▼排出元からの段ボール古紙の買取りも4~5円まで下落。小口では価格が付かないケースもある。いずれ逆有償も起きかねない。一時はブーム化した管理会社の仕組みも行き詰まった。ある管理会社は今秋から入札方式を見送り、随意契約へ移行した。小売業者による廃棄物管理から段ボールを切り離した高値売却も見直しを余儀なくされ、安定回収を模索し始めている。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]