2019年9月23日 オピニオン » 1345号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 古紙輸出市況の猛烈な吹き返しに遭ってまもなく10カ月が経つ。昨年のピーク時から3分の1~4分の1まで下がった輸出価格は定着の感すら出てきた。輸出が成長の糧だった古紙業界はこれから変わらざるを得ない。古紙問屋は利益重視の体質へ向かうだろう。一方で信用重視の面も強まり、コンプライアンス対応が不十分だったり、国内販売ルートが弱い業者は生き残りがより厳しくなる。

 ▼こうした市況は少なくても2、3年続き、長ければ5年との見方もある。長期化する市況下落に耐えるには、体力勝負となる。経営体力を残すためには、いかに効率経営に舵を切り、利益を残すかがカギとなる。人手不足の中で回収コストも上がっていた。利益の取れる仕事から優先的に着手し、不採算の仕事はなるべくそぎ落とす、そんなリストラ策に迫られている。

 ▼排出元からの段ボール古紙の買取りも4~5円まで下落。小口では価格が付かないケースもある。いずれ逆有償も起きかねない。一時はブーム化した管理会社の仕組みも行き詰まった。ある管理会社は今秋から入札方式を見送り、随意契約へ移行した。小売業者による廃棄物管理から段ボールを切り離した高値売却も見直しを余儀なくされ、安定回収を模索し始めている。

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