▼自治体の古紙回収量の調査がようやく九州地方を終えた。あとは沖縄県を残すのみ。2007年の夏より始め、不定期で掲載してきたが、足かけ5年近くかかったことになる。読者から調査の方法をよく聞かれるが、各自治体に1つ1つ電話やFAXなどを駆使して問い合わせ、地道にデータを拾い集めてきた。
▼そのため、膨大な時間も要したが、各地の実情もよく分かった。東西における行政回収の実施状況の違い、集団回収による助成額の地域差、家庭ごみの有料化や雑がみ回収がもたらす底上げ効果など、様々な要素が複雑に回収量に結び付く。どの施策の組み合わせが回収量を最大化できるか、一概にいうのは難しいが、全国のデータが揃えば改めて俯瞰してみたい。この間、全国の回収量はピークアウトしたり、スーパーでのポイント回収など新たな回収方式も拡がってきた。
▼自治体の回収量データは、今後のポイント回収の導入に向けた指標にもなるのではないか。実際、スーパーのカスミがポイント回収所を設置する判断基準に、①市町村の古紙回収頻度が月2回以下(月1回を優先)、②店舗前に11平米以上の設置可能スペースがある、③客数が2,500人/日以上という3つの条件を挙げている。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]