2019年5月20日 オピニオン » 1328号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 出版業界の最盛期だった1995年の雑誌・書籍の推定販売部数は、約48億冊だった。雑誌が約39億冊、書籍が約9億冊である。平成というくくりで見ると、昨年までの30年間で、最初の7年間は雑誌・書籍の販売が伸びていたが、その後の23年間は減少が続いた時代だった。

 ▼昨年の雑誌・書籍の推定販売部数は約16億3,000万冊。雑誌が約10億6,000万冊、書籍が約5億7,000万冊である。合計の販売部数はピーク時の3分の1まで減少した。中でも雑誌の落ち込みが激しく、ピーク時から73%減。書籍は同37%減に留まっている。既に販売金額では、2016年に書籍が雑誌を抜いている。

 ▼日本では1976年から雑誌の販売額が書籍の販売額を抜き、世界的に類を見ない「雑誌大国」を築いてきた。日本が雑誌大国となった主な理由は、①再販制度が確立、②取次の影響力が大きい、③文化的な背景ー等が挙げられる。①再販制度(定価販売)を無期限に設定している国は、世界でもかなり少ない。②取次大手2社(日販とトーハン)が8割以上のシェアを持つ。当然、流通網や販売網を確立しており、日本では雑誌を売りやすい土壌がある。③文化的背景とは、週刊誌やマンガ雑誌の地位が確立していることである。

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