
▼いわき大王製紙で延期していた年産30万トンの段原紙マシンの新設が2014年春にも実現する。段原紙の薄物化・軽量化に対応した日本初の1~2層抄きマシンになるとみられ、注目が集まる。薄物段原紙は飲料系のエンドユーザーを中心にニーズが強い。省資源やコスト削減の観点からも避けられない流れだ。軽量化が進んだ輸入紙の牽制といった方向性もある。
▼他メーカーでも既存設備の改造によって、薄物化への対応が進むだろう。リーマン・ショックの影響で設備更新が遅れていたが、今後数年間で集中的に改造に取り組むとみられる。日本における既存の段原紙マシンは3~5層抄きの多層抄きマシンであるが、これにサイズプレスなどの付帯設備を加えることで、技術的には90グラムの段原紙生産も可能である。
▼日本の場合、外装ライナーで160~280グラム、中芯原紙で115~180グラムが主流だ。最近の坪量を調べてみると、外装ライナーの150グラム以下も0.6%、中芯原紙の100グラム以下も2.1%と、わずかだが薄物の生産実績もある。どこまでシェアを増やすかは未知数だが、薄物化が本格的に浸透すれば、板紙向けの古紙消費や品質にも影響が生じてくるだろう。
2025年10月27日
コラム「虎視」
今回は山﨑紙源センター特集。社名は「やまさきかみげんセンター」と読む。「やまさき」を「やまざき」、「かみげん」[...]
2025年10月27日
ちょっとブレイク
10月21日、衆議院の首相指名選挙で過半数を得票し、第104代首相に高市早苗氏が選出された。日本の憲政史上初め[...]
2025年10月20日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップは先代創業者が本紙創刊時から考案していたもので、いつかは日本全国の古紙ヤードを一覧にして冊子に[...]
2025年10月13日
コラム「虎視」
10月4日に行われた自民党総裁選において、高市早苗氏が第29代総裁に選出された。15日に召集される臨時国会で第[...]