2018年12月10日 オピニオン » 1307号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その理由は、先行きを懸念したものだろう。中国の2020年問題によって古紙輸出が滞り、余剰問題に発展することや、東京五輪後の経済の減速、紙離れによる洋紙の生産量の減少も見逃せない。

 ▼新設ヤード数が減少した他の理由としては、排出元のミニヤード化も挙げられる。月間数100トンほどの古紙が排出される工場や物流センターに、古紙問屋が大型ベーラーを設置するケースが増えている。物流センターの大型化、効率化が進むに連れて、この傾向は強くなっている。古紙問屋としては、3000万~4000万円の設備を導入してでも、月間300トンの古紙が継続的に出れば、囲い込みをした方が得策である。

 ▼各問屋は2020年問題を見据えて、古紙再生パルプを生産する事業や、欧米の古紙を輸入して分別する事業を模索する。人件費が安い東南アジアで事業展開をする方がコスト的にメリットがあるが、中国と同様、今後はライセンス制などの規制を課す動きがある。廃プラのペレット工場が結局は排出元に近い日本国内に立地するケースが増えたように、古紙も国内で再生パルプ工場が増えるか。

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