アジアのシリコンバレーと呼ばれる中国・深センを訪れた。ドローン技術、VRなど新技術が次々生まれる所以からだが、このハイテク都市でRISI主催の「国際古紙・段ボール会議」というアナログな会合をやること自体がおかしかった。今回は26カ国、122社から183名が集い、各地の古紙事情を聞けたことは興味深かった。
▼香港経由で深センに入ったのだが、リムジンバスと聞いて乗ったのはメルセデス社製の8人乗りワンボックスカー。文字通り、高速道路をかっ飛ばし、約1時間半で到着。香港国際空港からの運賃は200香港ドル(約2,900円)。魅せられたのは、その効率的な運行手法だ。乗り換えポイントが2か所あり、迷子にならないよう左胸にシールが貼られる。運行会社名と行き先が記されているのだ。
▼乗り換えの1つは中国本土の入国審査。車から降りてパスポートを提示しなければならない。そこで再び乗り合ったのは別の車両。深センに入ってからはまた車を乗り換えて、各自の目的地に送られる。ロジスティックの合理性たるや、1人の人間ですら1個の貨物になった気分であった。世界各地から集う国際会議なども、やがてVRで遠隔開催されるのではと、ふと頭をよぎった。
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