
段原紙メーカーが果敢に製品価格の再値上げに動いた。原紙需給だけみれば絶好のタイミングだが、古紙の先行きは不透明感が漂う。リーマン・ショック後や2017年初頭の高騰後を振り返ると、未曽有の高値圏から急落する可能性も排除できない。ただ、こうした古紙の変動に関わらず、基準価格の引き上げによって、原紙値上げの材料につなげるのかが注目される。
▼段原紙需給のタイト感を演出するのは、近年の原紙輸出の増加も一因だ。今年は月間平均5万トン弱が輸出されている。従来の調整弁というより、安定量を政策的に輸出する流れに変わりつつある。いまだ特値も残る国内市場に比べて高値が付くため、特に専業原紙メーカーには魅力に映る。中国が規制強化する古紙に代わって、付加価値を高めた原紙を輸出することは業界的にも歓迎されるだろう。
▼関税の動きも錯綜している。もともと中国はKライナーに5%の関税をかけていたが、米国品にはプラス10%の報復関税を課したことで計15%の関税がかかる。一方、11月1日からは関税障壁を緩和して、他国から輸入するテストライナーや中芯の関税を7.5%から6%に下げる。米国品とは品種の棲み分けがあるため、価格の連動や食い合いは起きないようだが。
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