▼過日、日本RPF工業会の第1回総会に出席した。昨年に一般社団法人に移行し、会員数も81社まで増えた。RPFは石炭代替の固形燃料として定着したが、いま再び熱視線が注がれるのは、製紙を含め20基以上のバイオマスボイラーの計画があるためだ。円安下で燃料費が高騰しつつあることも追い風である。直近では王子の富士第一工場で来年度末に稼働する。
▼ところが、この計画中のボイラーが一斉に稼働すると、燃料が安定的に供給できるか不安の声がある。電力代値上げを受け、ホテルや商業施設に設置する小型ボイラーも増えている。FIT(電力全量買取り制度)を活用し、間伐材をメインに使用するボイラーでも間伐材の安定供給は未知数。水分の含有率が高く、一度採集すると成育まで時間を要し、結局はRPFなどに殺到する懸念がある。
▼RPFの年間供給能力は110万トンほどとみられ、RPF工業会へ加盟する事業者で七〜八割前後を占める。需給動向が注目される中、今後は同工業会による統計の整備が不可欠であろう。なお、RPF製造業者にとっても電力値上げは痛手で、製造原価のうち25%が電気代だという。全国平均20%の電力値上げから、コストに占める比率は30%近くに達している。
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