▼世界中で最も商売に熱心なのは中国人である。行動力があり、度胸があり、リスクヘッジに長け、引き際も早い。これを言い換えるなら、商売に関しての嗅覚が非常に鋭く、しがらみもなく、失敗を顧みず、あくまでも利益を優先し、儲からなければすぐに辞める。これは世界共通の商売の秘訣だと思うが、中国人はとにかく引き際が早い。
▼以前、中国で廃プラ工場を立ち上げた日本法人の社長にインタビューをした。洋服の縫製工場に留学生として来ていた中国人が、帰国後に「日本のごみを中国に持っていけば、ものすごく儲かるらしい!」と日本の縫製工場の社長に持ちかけ、やがて2人はビジネスパートナーとして中国で廃プラのリサイクル工場を立ち上げる。まさにチャイニーズドリームである。
▼その一方で、数年前から廃プラのリサイクル事業から撤退するケースも増えていた。特に2013年のグリーンフェンスの制定以後、廃プラ事業者や輸入廃棄物事業者への締め付けが厳しくなった。選別における安い人件費と豊富な廃プラ原料需要を背景に、中国は世界一の廃プラ大国となったが、それも過去の話。世界一の商売人は、これから儲かりそうな商売の目星を、すでに付けているかもしれない。
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]