▼昨年末から二つの環境関連企業が株式上場した。一つはリネットジャパングループ㈱(愛知県大府市)。中古書籍のネット販売からスタートし、扱い品目を拡げてネット専業の総合リユース企業に成長。宅配便と連携し、全国に買取り網を広げた。家電リサイクル法施行後は、宅配回収モデルが認められた唯一の事業者となった。百以上の自治体と提携し、廃小型家電のレアメタルから五輪メダルを作る構想にも協力している。
▼もう一社は㈱レノバ(東京都千代田区)。旧社名をリサイクルワンといい、環境・エネルギー関連のコンサルティングが主力だった。後に廃プラリサイクルに進出し、業容を拡大。時代に合わせ事業内容を大胆に転換してきた。近年は再生可能エネルギーの市場拡大で商機を捉え、急成長を遂げる。資金調達から計画、運用まで行い、多様な電源開発できる統括力が強みだ。
▼ともに創業から二十年前後で東証マザーズに上場。初値が公開価格を上回り、環境インフラ事業として呼び声も高い。IоT時代の到来とともに、小型家電の廃棄需要は高まり、再生可能エネルギーの電源比率も高まっていく。初期のビジネスモデルで礎を築き、成長事業に果敢に投資してきた。環境関連分野の鉱脈を掘り当てたといえよう。
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