▼石炭に代わる代替燃料として廃プラの有効利用が進んでいるが、この分野ではセメント、鉄鋼業界が先発で、製紙業界は後発といえる。セメントはとくに廃プラを焼却したあとの灰も原料として利用できるため、二次処理の問題がない。このため後発の製紙業界は廃プラと紙ごみを混ぜて固形化した燃料、つまりRPFを利用することで先発業界との差別化を図りつつある。
▼製紙向けの需要増大から全国各地でRPF設備が続々と立ち上がってきているが、原料が集まるのかどうか危惧もされている。というのも、排出される廃プラの55%がすでに有効利用されており(02年段階で542万トン)、サーマル、ケミカル、材料の各種用途に加えて輸出も著増しているからだ。03年の輸出はついに68万トンに達し、この9割が中国、香港向けに輸出された。今春中国向けの輸出が禁止されて以来、香港に殺到していることはすでに報じた。
▼有効利用のうちサーマル用途がもっとも多く、364万トンを占めるが、RPF向けは32万トンにすぎず、サーマル用途の主流からはまだほど遠い。①RPF設備のイニシャルコストが高い(設備費が高い)②RPFの売価はキロ2、3円と安いーなどもネックとなっている。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]