
▼紙は文化のバロメーターといわれた時代があったが、インターネットや携帯電話の普及はこうした価値観を変えてしまった。新しいバロメーターとしてトイレットペーパーを提唱したい。というのも2年前の5月にインドにでかけたが、デリー駅から出発したアーグラー行きの列車の沿線で目に飛び込んできたものは、延々と続くスラム街だった。難民ではなくインドの最下層の人たちが生活するスラム街とか。この光景が長く脳裏に焼き付き、安宿に泊まってトイレに紙があるとなぜか安心したものだった。
▼帰国してから彼我のトイレットペーパーの消費量を推定してみた。日本のトイレットペーパーの1人当たりの年間消費量は約8キロ(家庭紙全体では14キロ)。坪量、寸法(紙幅と長さ)などから計算した1ロールの重さは123グラム。8キロを123グラムで割ると65。日本は1人当たり年間65個のトイレットペーパーを使用しているのに対し、インドでは年間2~3個しか使用していない。同じ手法で中国の使用量を計算してみると26~27個。別項のように紙・板紙の生産・消費大国となった中国だが、1人当たりの消費量はまだ74.2キロ。日本、韓国、台湾は倍以上。中国に100キロ時代がやってくる?
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]
2025年11月24日
コラム「虎視」
家庭ごみ有料化の話題を大々的に本紙で取り上げていたのは、08年~09年頃である。この頃は、政令市でも実施する自[...]
2025年11月17日
コラム「虎視」
25年9月8日、都市対抗野球で王子が三菱自動車岡崎を決勝で下し、04年以来、21年ぶりの優勝を飾った。決勝の舞[...]