
産廃業界も古紙業界と同様、全体のパイが少なくなる中で競争が熾烈になっている。M&Aや株式上場等で大手はより大手に、じり貧の業者はよりじり貧にというのが近年の傾向である。この要因は資金力ももちろんあるが、近年は企業の取り組む姿勢が重要になっている。
▼これまではブラックボックスの中で利益優先で仕事を行う業者も数多くいた。しかし今後は、排出者側の大手企業やブランドオーナー、自治体等に、「見せること」「選ばれること」を意識していかないと、取引企業としての基準に達しない。安全管理とコンプライアンスの遵守は大前提で、SDGsやCO2排出削減等の環境問題の具体的な実践や、働き方改革や福利厚生の充実等が挙げられる。
▼22年の品種別古紙回収比率は、段ボールが59%、雑誌14%、新聞13%、模造9%だった。ちなみに15年前は、段ボールが44%、新聞23%、雑誌15%、模造10%。15年前に比べて段ボールの比率が15p上昇している。2030年には段ボールの比率は70%を超えることが予想される。古紙回収の7~8割が段ボール古紙になると、当然ながらこれまで以上に産廃業者との競争が増える。今後、古紙業者は同業他社や産廃業者と競争する中で、排出事業者に選ばれる資質が求められる。
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