2009年11月16日 オピニオン » 861号

コラム「虎視」 861号

コラム「虎視」

▼十年一昔というけれど、古紙を使用する製紙企業・工場のマップを作るため、都道府県別に全国を調査していると、多くの製紙企業が廃業・倒産・吸収されていることに改めて気づかされる。とくに家庭紙や板紙分野でその事例が多い。静岡県だけでなく、例えば東北地区の家庭紙でみると羽陽産業、津軽製紙、山西製紙が姿を消した。北陸では二塚製紙が倒産したし、静岡、愛媛に次ぐ家庭紙の生産地だった岐阜でも、大雲製紙、加根丈製紙、後藤鉄工所、大洋製紙、高橋製紙、東邦紙業が廃業・倒産している。近畿は家庭紙より板紙メーカーが多かったが、大淀製紙、新大阪板紙、セイコー、見山製紙工業などが消えた。

▼こうした製紙企業の減少に対し、古紙問屋は年々ヤード(ベーラーなどを設置した回収基地)を増やしている。国内市場に加えて、中国という巨大な輸出市場が傍に誕生したことが古紙ヤードの拡張につながっているわけだ。今後、アジアで古紙が飽和状態になり、集めても売れない(輸出が頭打ち)時代がやってくるのか、それとも生産・回収減から縮小均衡の時代が来るのか、まだ先が見えないけれど、ただいえることはこの10年余、製紙産業とは違って古紙問屋の淘汰が極めて少なかったことだけは確かであろう。

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