▼本紙調査によると日本の古紙ヤード(ベーラーなどを設置した回収基地)数は今春時点で1769ヵ所。今年も20ヵ所前後増えそうで、1800ヵ所に達するのは時間の問題だろう。
▼考えてみると日本はどうやら世界で最多の古紙ヤード数を誇る国だ。世界一の回収量を誇るのは米国で昨年が約4400万トン。日本の2倍だが、1ヤード当たりの平均回収量は日本が月1000トンに対し、米国は月3000トン。従って米国のヤード数は1200~1300ヵ所と推定できる。日本は米国のヤード数を500ヵ所も上回るわけだ。
▼紙・板紙生産で米国を抜き世界のトップに立った中国だが、昨年の古紙回収量は3560万トン。回収量ではまだ米国に及ばない。数年後には米国を追い抜くだろうけれど。この中国のヤード数はどれくらいか。2000年代に入り、古紙ヤードが急速に増えつつあるが、北京、上海、天津などの大都市に偏在しているようだ。浙江省富陽市の古紙の朝市にみるように、古紙を満艦飾に積み上げたトラックがやってきて、夜明け前から朝市が始まる。これはすべてバラ積みでプレスされた古紙ではない。地方の回収業者はタテバが中心で問屋が少ない。ヤード数はまだ日本の3分の1程度ではないか。
2025年04月21日
コラム「虎視」
日本では商品や容器包装等で、リサイクルしやすい設計がこれまでにも行われてきた。その一例が、かつて家庭や企業に配[...]
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]