日本環境設計というベンチャー企業をご存知だろうか。2011年創業ながら、イオングループやセブン&アイホールディングス、良品計画、パタゴニア等々、並みいる大企業と提携をしている会社である。同社の会長の著書によると、「金ない、人脈ない、技術ない」という無い無い尽くしの会社が、前述の大企業を味方に付けて、古着回収や廃プラ回収を行っている。
▼これらの大企業と提携したのは、同社が唯一無二の技術を生み出したから。これまで古着のリサイクルと言えば、大半がリユースだった。古着としてリユースが6割、ウエスと反毛が2割、残りはリサイクルできないごみとして処分されていた。また古着全体のリサイクル率をみても、20%程度しかない。これはリユース用途に限定されていたからである。
▼しかし同社の技術では、古着からバイオエタノールを抽出し、そのバイオエタノールによってポリエチレンを生成し、再び服飾製品に生まれ変わることができる。またバイオエタノールを燃料として使用することもできる。これらは大阪大学との共同研究によって生み出した技術で、特許を取得している。今春には北九州工場を開設。フル稼働すれば年間2000トン超のバイオエタノールを生産できる。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]