▼4面でも触れているが、中国各地で反日デモが繰り広げられる中、中国視察旅行に出かけた。6泊7日の予定が2泊3日に短縮したが、現地の状況やメーカーの在庫状況等を肌で感じることができた。ここ最近、日本の製紙メーカーは中国リスクを改めて感じているのではないか。
▼7月下旬、王子製紙の中国・南通工場の排水計画を巡り、南通市で5,000人規模のデモが行われた。王子製紙の計画は市の環境基準に適正に対応しているにも関らずである。近くに工場があるUPMやストラ・エンソ(共にフィンランド本社)が全く問題になっていないことからも、日系企業が狙い撃ちにされていることが分かる。南通市は、王子製紙・南通工場におけるパルプ生産設備計画の白紙撤回を表明した。
▼かつては日本製紙も景興紙業と合弁で景興日紙を設立し、中国事業に本腰を入れようとしたが、あえなく挫折した苦い経験がある。現在は中国の段原紙生産第2位のリー&マンと業務提携を行い、中国事業の拡大を目指すが、リー&マンの株価が下落して250億円の評価損というカウンターパンチを喰らった。来年11月には北越紀州製紙が広東省で白板紙の生産を開始するが、こちらも一筋縄ではいかないはず。
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