
▼QRコードを張り付けた袋に紙ごみを入れて、回収BOXに投入。回収された先の選別工場で、計量した後、携帯アプリを通じて、ポイントが付与される。中国・四川の省都である成都市でみられる光景だ。この回収システムを開発したのが、二〇〇八年設立の「緑色地球」というリサイクルのベンチャー企業。市民が積極参加する回収方法として、中国全土から熱い視線が注がれている。
▼中国では、携帯電話端末のオンライン決済サービスが日本より先行する。Eコマース大手のアリババによる「アリペイ」、SNS大手テンセントが運営する「ウィチャットペイ」のユーザーは十一億人にも上る。駐在日本人に聞いても、財布を持たない生活が想像以上に便利との感想が返ってくる。こうした変化は日進月歩でなく、いきなり数段飛ばしで一気に広がるのが中国流の発展法則だ。
▼中国政府は輸入する再生資源について、段階的に国内回収品に切り替える方針を表明。年間二千八百五十万トンもの古紙輸入量から懐疑的にも思えるが、今の中国には新しいことをどんどん挑戦していく気風がある。ITビジネスが興隆を迎え、政府が古紙回収を促せば商機もうまれる。数段飛ばしの回収方法が次々現れても不思議はない。
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