▼QRコードを張り付けた袋に紙ごみを入れて、回収BOXに投入。回収された先の選別工場で、計量した後、携帯アプリを通じて、ポイントが付与される。中国・四川の省都である成都市でみられる光景だ。この回収システムを開発したのが、二〇〇八年設立の「緑色地球」というリサイクルのベンチャー企業。市民が積極参加する回収方法として、中国全土から熱い視線が注がれている。
▼中国では、携帯電話端末のオンライン決済サービスが日本より先行する。Eコマース大手のアリババによる「アリペイ」、SNS大手テンセントが運営する「ウィチャットペイ」のユーザーは十一億人にも上る。駐在日本人に聞いても、財布を持たない生活が想像以上に便利との感想が返ってくる。こうした変化は日進月歩でなく、いきなり数段飛ばしで一気に広がるのが中国流の発展法則だ。
▼中国政府は輸入する再生資源について、段階的に国内回収品に切り替える方針を表明。年間二千八百五十万トンもの古紙輸入量から懐疑的にも思えるが、今の中国には新しいことをどんどん挑戦していく気風がある。ITビジネスが興隆を迎え、政府が古紙回収を促せば商機もうまれる。数段飛ばしの回収方法が次々現れても不思議はない。
2025年02月03日
コラム「虎視」
本紙正月号に掲載した「政令市+東京23区のDX推進状況」の調査では、各市区の見解が様々で興味深かった。東京23[...]
2025年01月27日
コラム「虎視」
グラフィック用紙の内需減少に底が見えない。今年も6.3%減の見通しで、コロナ禍前から3分の2の規模まで縮小。段[...]
2025年01月27日
ちょっとブレイク
大阪・関西万博は25年4月13日から10月13日までの半年間、開催される。USJや大阪市ごみ焼却場にほど近い、[...]
2024年12月23日
コラム「虎視」
2024年は古紙業界のM&Aが大幅に加速した1年だった。現在の輸出価格は中位安定で推移しているが、今後古紙回収[...]