
▼作家の猪瀬直樹氏が都知事時代に「日本の標準時刻を二時間早め、世界でもっとも早く取引の始まる市場にすれば、競争力が高まる」とやや突飛な提言をしていた。だが米国を訪れると、この時差による業務への影響の大きさを痛感する。米国本土には四つのタイムゾーンがあり、サマータイムは一時間前倒しと、より複雑化する。スマホの自動調整機能が欠かせなない。
▼JPによる米国の紙卸事業は、東海岸のニューヨークにオフィスを置き、古紙事業の本社は西海岸のカリフォルニアにある。三時間の時差があり、西のセイフシュレッドで始業時間のとき、東のオフィスはお昼時に差し掛かる。業務のやり取りをする時間帯は限られ出張などしようものなら、移動時間と時差を合わせ一日がかりというわけだ。
▼中国はあれほど広大だが、標準時間は一つだけ。社会主義国家であることや東側の沿岸部に人口が集中することが主な理由だが、経済的なメリットも大きいだろう。日本は中国よりも一時間早い時間を刻む。古紙貿易に関して需要大国である中国と一時間の時差しかないことは、有利な点の一つであろう。価格交渉をリアルタイムで行えるし、情報のタイムラグもない。もっともクレームを受けやすい難点もあるが。
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]
2025年11月24日
コラム「虎視」
家庭ごみ有料化の話題を大々的に本紙で取り上げていたのは、08年~09年頃である。この頃は、政令市でも実施する自[...]