▼作家の猪瀬直樹氏が都知事時代に「日本の標準時刻を二時間早め、世界でもっとも早く取引の始まる市場にすれば、競争力が高まる」とやや突飛な提言をしていた。だが米国を訪れると、この時差による業務への影響の大きさを痛感する。米国本土には四つのタイムゾーンがあり、サマータイムは一時間前倒しと、より複雑化する。スマホの自動調整機能が欠かせなない。
▼JPによる米国の紙卸事業は、東海岸のニューヨークにオフィスを置き、古紙事業の本社は西海岸のカリフォルニアにある。三時間の時差があり、西のセイフシュレッドで始業時間のとき、東のオフィスはお昼時に差し掛かる。業務のやり取りをする時間帯は限られ出張などしようものなら、移動時間と時差を合わせ一日がかりというわけだ。
▼中国はあれほど広大だが、標準時間は一つだけ。社会主義国家であることや東側の沿岸部に人口が集中することが主な理由だが、経済的なメリットも大きいだろう。日本は中国よりも一時間早い時間を刻む。古紙貿易に関して需要大国である中国と一時間の時差しかないことは、有利な点の一つであろう。価格交渉をリアルタイムで行えるし、情報のタイムラグもない。もっともクレームを受けやすい難点もあるが。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]