▼二〇〇〇年前後から世界の新興国の発展は目覚しいものがあった。最初に採り上げられたのがBRICSの新興五カ国。ブラジル、ロシア、インド、中国に南アフリカを加えたもの。これらの国は豊富な国土や人口、資源をスケールメリットとして、先進国の技術を取り込みながら、もの凄いスピードで発展を遂げた。
▼しかしリーマンショック以後、新興国の経済成長は急速に鈍化し、それまでのGDPの二桁成長は夢物語となった。新興国の成長鈍化の最大の要因は、資源価格の下落だと言われている。豊富な資源と安価な労働力によって経済成長を遂げてきたが、国家としてビジネスモデルの変革を余儀なくされている。
▼古くは燃料として石炭が主流の時代には、大量に採掘することができる技術革新が進み、石炭価格は暴落した。それまでは数々の財閥が牛耳っていた「黒いダイヤ」は、ただの黒い燃料に成り下がった。最近では、米国で開発された技術が世界の勢力図を劇的に変え、新興国の成長を止め、先進国の経済発展を再加速させると考えられている。九〇年代から開発を進めてきたシェールガス革命である。国際エネルギー機関(IEA)はあと二年以内に、米国が原油の世界一の産出国になると予測している。
2024年10月28日
コラム「虎視」
全国的に古紙の無人回収所が増加しており、特にコロナ禍ではソーシャルディスタンスで古紙回収が出来るということで、[...]
2024年10月21日
コラム「虎視」
中国の上海を拠点として企業・消費者向けにネット販売やその支援、コンサル業務を行っているセールス・インチャイナ㈱[...]
2024年10月14日
コラム「虎視」
ピューリッツァ賞作家であるハルバースタムによる「ベスト&ブライテスト」という本がある。泥沼化したベトナム戦争に[...]
2024年10月07日
コラム「虎視」
物心付いた時から毎年、年賀状を出していたが、5年前に出すのを止めた。会社関連も2年前から止めて、勝手ながら紙面[...]