▼日本の一般廃棄物のうち、家庭系では二五%前後、事業系では一〇%前後を占めるのが厨芥類、いわゆる生ごみ。ごみの減量化や資源の再利用が進められてきたが、生ごみのリサイクルはあまり進んでいない。
▼韓国では二〇〇五年に生ごみ直接埋立禁止法が制定された。この法律の制定に合わせて、全国二百五十カ所以上で、自治体による生ごみ処理施設が開設した。これによって以前は五〇%にも満たなかった生ごみのリサイクル率は、〇八年には九〇%を超えた。しかし堆肥・飼料の供給過剰に陥り、全く売れずに結局捨てられているケースも多いという。
▼スウェーデンでは、化石燃料の削減とごみの有効利用の観点から、生ごみのバイオガス化が進められている。訪問したセブショーの家庭ごみ選別施設で分けられた生ごみは、車で二時間ほどのバイオガス化施設に運ばれてガス化。熱利用や車両燃料等に使われている。
▼日本でもバイオガス化施設の開設が増えてきた。㈱マテック(北海道帯広市)は来年、バイオガス化施設を開設する。これまで日本でバイオガス化施設が増えなかった理由は、許認可の問題や、事業系ごみ処理料金の安さ、原料の安定供給の困難等。これらが改善すれば更に増えていくか。
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]
2024年10月28日
コラム「虎視」
全国的に古紙の無人回収所が増加しており、特にコロナ禍ではソーシャルディスタンスで古紙回収が出来るということで、[...]
2024年10月21日
コラム「虎視」
中国の上海を拠点として企業・消費者向けにネット販売やその支援、コンサル業務を行っているセールス・インチャイナ㈱[...]