▼中国の山東省に、年間二十万トンの廃ペットボトルを原料として使用し、再生繊維を生産する工場がある。龍福(ロンフー)という企業で、ペットボトルのリサイクル業界では、かなり有名だという。
▼その龍福は日本法人としてアプライズ(大阪市)を二年前に立ち上げ、現在は日本全国から買い付けを強化している。新設備の稼働を控えており、将来的には年間二十万トン~三十万トンほどを日本から買いたいと話す。現在、日本からの廃ペットボトルの輸出量は年間四十五万トン。そのうち二十万~三十万トンということは、シェアは四割強~七割弱となる。後発ながら大きなシェアを目標とするのは、大手メーカーの直系商社ならでは。その姿はナインドラゴンが日本法人であるチュンナムジャパンを立ち上げた時を思い起こさせる。
▼今年に入って再生資源物は軒並み暴落しており、PETボトルも例外ではない。PETボトルの容リ協会の入札価格推移を見ると、昨年下半期はキロ六〇円だったが、今年上半期はキロ二五円と半値以下となり、下半期はやや持ち直してキロ三八円となっている。国内需要は以前より上がっているが、龍福の買い付け強化により、海外需要も更に増えていきそうだ。
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