
小学館の文芸誌であるGOATが異例の売れ行きをみせている。文芸誌は、新人作家の発掘や単行本化の動線、文壇での評価軸といった出版業界のインフラだったが、SNS起点で話題が拡散する今、衰退傾向にあった。他誌が数千部と言う中で、新感覚のGOATは5万部超を売り上げ、完売するケースも相次いでいる。
▼小説、エッセイ、短歌、対談などでジャンルを横断、国境も越えた執筆陣で読み切りの構成。どこからでも読める気軽さに加え、510円という破格は完全に「逆張り」だ。まるで持ち運びを拒むかのような500頁超の重厚感にも、時流に迎合しない編集方針が滲む。だが読み始めれば、さらさらした質感、特集ごとの色替えといった紙の心地よさも相まり、いわゆる没入感を演出してくれる。
▼誌名のGOATは、紙を愛してやまないヤギにちなむ。その考えに共感した大王製紙が使用する用紙をすべて供給。こだわりの紙質と頁数を考えれば、採算が気になるところだが、姉妹誌も刊行されるなど、波及効果も生み出している。本文用紙の「Remsスタンダード」や「FSエリプラペーパー」はここ数年に環境配慮の視点で開発された銘柄だ。需要減に嘆息せず、紙の可能性を追究する姿勢も忘れてはならない。
2026年07月27日
ちょっとブレイク
史上最長で最多試合数となった北中米ワールドカップが幕を閉じた。
結果的にはスペインが1[...]
2026年07月20日
ちょっとブレイク
先日、日資連の全国大会が福井県で開催された。特別記念講演の講師として、福井県出身のアパホテル株式会社の代表取締[...]
2026年07月13日
コラム「虎視」
今回の米国ツアーをアテンドしてもらった津村氏は、㈱紙資源の大津社長に紹介してもらった。津村氏は、以前まで海外の[...]
2026年07月06日
コラム「虎視」
家庭紙市場で輸入紙の存在感が年々増している。これまで輸入品の中心はティッシュだったが、トイレットペーパーも勢い[...]