▼先日、あるジャーナリストから取材を受けた。普段は取材をする側なので、取材を受けるというのは新鮮である反面、記事の意図や全体像というのは、取材される側からは見えにくいと気付かされた。取材する意図、テーマ、質問、記事構成を最初に相手に伝えることも必要だなと感じた。
▼「古紙のことで取材させてほしい」と言われたときから、なんとなくそうかなと思っていたが、案の定、テーマは「残紙」について。残紙に関しては以前からジャーナリストの黒薮氏が押し紙問題として度々取り上げている。週刊新潮で押し紙問題が連載されたこともあったが、新聞社に敗訴してから、ややトーンダウンをしてる印象を受ける。
▼二〇〇八年に起きた古紙配合率の偽装(乖離)問題では、中国がスケープゴートにされた。中国に良い古紙が輸出されて買い負けた結果、古紙配合に支障が出たという見解が報道されたが、結果的には輸出時代の前から、古紙配合に乖離の事実があったことが分かった。今回の記事においても、中国に新聞古紙や残紙が高値で多く輸出されることが要因と結論付けたかったようである。しかし新聞古紙回収量のうち、中国への輸出率はわずか五%。スケープゴートにするには物足りない数字である。
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]
2020年12月07日 コラム「虎視」 テレワークごみは事業系ごみ?それとも家庭ごみか?廃棄物処理法を素直に読む限り、事業系ごみであって家庭ごみと一緒[...]