▼先日、あるジャーナリストから取材を受けた。普段は取材をする側なので、取材を受けるというのは新鮮である反面、記事の意図や全体像というのは、取材される側からは見えにくいと気付かされた。取材する意図、テーマ、質問、記事構成を最初に相手に伝えることも必要だなと感じた。
▼「古紙のことで取材させてほしい」と言われたときから、なんとなくそうかなと思っていたが、案の定、テーマは「残紙」について。残紙に関しては以前からジャーナリストの黒薮氏が押し紙問題として度々取り上げている。週刊新潮で押し紙問題が連載されたこともあったが、新聞社に敗訴してから、ややトーンダウンをしてる印象を受ける。
▼二〇〇八年に起きた古紙配合率の偽装(乖離)問題では、中国がスケープゴートにされた。中国に良い古紙が輸出されて買い負けた結果、古紙配合に支障が出たという見解が報道されたが、結果的には輸出時代の前から、古紙配合に乖離の事実があったことが分かった。今回の記事においても、中国に新聞古紙や残紙が高値で多く輸出されることが要因と結論付けたかったようである。しかし新聞古紙回収量のうち、中国への輸出率はわずか五%。スケープゴートにするには物足りない数字である。
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
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2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]