▼この号が発刊される頃、ロシアのウラジオストクに滞在している。三月に本紙でロシア・ウラジオストクの製紙・古紙事情について報道したところ、多くの反響をいただいた。東京協組の海外視察でウラジオストクに行かれた方からも電話があった。やはりこれから伸びるであろう未知の市場として、興味を持っている方が多い。
▼今回は市場調査という名目で、ロシア極東地域の段ボール原紙の生産工場と製函工場、古紙問屋を二ヶ所、ウラジオストク周辺のごみや廃棄物回収現場などを見学する予定。今回は新潟のロシア専門商社アルゴナフトとともに、国際紙パルプ商事も同行する。実際に極東地域から中国や日本へ古紙を輸出できる環境にあるか、フレートやドレージがいくらくらいか、古紙の品質はどの程度か、ボリュームはどれくらいか等、様々な調査を行う予定である。
▼しかしタイムリーというか間が悪いというか、RISIの報道によると、ロシアから古紙の輸出を今後禁止するという発表があった。時期や期間はいまのところはっきりしない。原因はロシアの製紙メーカーが古紙不足で、古紙の輸出禁止を訴えたところ、認められたという。今回の現地調査が実際に輸出事業に発展するのか、全くの未知数である。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]